家庭と仕事の両立って?

「一生懸命」とか「必死」とかは、日本人の特殊な価値観のようです。かつて、石にかじりついてでもひとつのことを成し遂げることが美徳とされる価値観が幅をきかせていた。そんな考え方がベースにある「家庭と仕事の両立」の呪縛は、仕事を持つ女性の最大のストレスを生んでいます。

よくよく考えてみれば、これはとてもおかしな言い方だ。「家庭と仕事の両立」は男女を問わず、当たり前のことだろう。にもかかわらず、日本人、それもとりわけ女性が働く場合、いつもこのことがクロズアップされます。

そもそも、生きるということは、AとBのたった二つの両立だけではない。いくつものことをパラレルで、進行させながら日々を送っているのがむしろ普通のことです。

女であること、子どもであること、親であること、妻であること、仕事の上司であること、あるいは部下であること、PTAの役員であること、自治会の役員であることなどなど、誰もが立場や役割を複数個持っている。発想を柔軟にすれば、「家庭と仕事の両立」などお茶の子サイサイ?

ところで「専念する」は、思考の幅を狭めるとする考え方がある。もっというならば、むしろ「両立」することが、意外にもストレス解消に役立つということだ。コーヒーブレイクという息抜きは、期待以上の効果があることを誰もが経験いていると思います。

例えば、難しい仕事で煮詰まっていても、家に帰ればお腹を空かせた子ども達が待っていると思えば、何かおいしい物でも作ってあげようと「スイッチ」が切り替わる。その時点で仕事のストレスは何処かへふっ飛んでしまっている。

「家庭と仕事の両立」は、ストレス解消の妙薬とする発想の転換が必要ですね。